M’s Lulu

私は、高校卒業後、美容師として働いていました。9時~19時まで勤務して、それから練習をしなければならなかったので、帰る時間はいつも真夜中でした。また、美容師は、流行を学び続けなければならない仕事だったのでこれをずっと続けるのかと思うと当時は、逃げたくなったというのが本音です。美容師をやめた後は、中学校の頃にもう一つやってみたかった職業の介護職を目指し、職業訓練に通って資格を取得しました。
母が自宅で美容室を経営していたので、わたしは幼い頃からお客様と接することが多くありました。そこに来るおじいちゃん、おばあちゃんが大好きだったというのは、大きいかもしれません。ただ、介護の仕事に就いた矢先に、父の病気がみつかり、仕事を辞めて看病をすることになりました。そこで、人の死を目の当たりにしたときに、当時介護の仕事には戻れなかったのが本音です。
その後、つなぎのつもりではじめた飲食店は、思いのほか長く勤め、結婚や出産により退職しました。子どもが産まれたことをきっかけに土日祝は休みたいと思い、簿記やパソコンの資格を取得し事務職に就きました。ただ、接客業が好きな私にとっては、どこか違和感があり悩んでいた記憶があります。人と話すのが好きなので、静かな環境で黙々とパソコンに向かって作業をする仕事がストレスになっていたかもしれません。
10年ほど事務職を続けていたのですが、やっぱり接客がしたいという気持ちが強く、転職をするか悩んでいた頃、原因不明の体調不良で仕事ができない時期がありました。なかなか原因がみつからなかったのですが、病院を変えたところ、甲状腺の病気が見つかりました。色々な理由はありますが、原因の1つがストレスでした。
そのため、自分の気持ちに正直に、そして、極力ストレスフリーな環境で仕事をしようと、家族に相談し資格を取得して、エステサロンを開業しました。
「同じく悩んでいる人たちの力になりたい。」「癒やされる場所を作りたい。」という思いからでした。もちろん、家族の協力と理解があったことも大きかったと思います。
しかし、冬の期間は豪雪の影響で客足が減ったため、生活のために、以前働いていた飲食店で週2~3日アルバイトをしながらサロンを経営しています。自分の生活に合わせて、空いている時間に働けるのは、自分に合っていると感じています。
私が譲れなかったものは、娘との時間と自分を休める時間です。私は、郷土芸能の荒馬や演劇などを娘と一緒に行っています。その他にもキャンプへ行ったり、娘のダンスを見に行ったりする時間をとても大事にしています。
病気のこともあるので、自分の体を休める時間も大切にしています。そのため、自分で時間や日程を調整する働き方が絶対に譲れない部分でした。
手放したことは、「無理に頑張る自分」です。以前は何でも自分でやらないと気が済まず、家事にしても仕事にしても、無理をしてでも一人でやり、キャパオーバーになっていました。でも今は、やらなくてもいいことは週末に家族みんなでやったり、夫にお願いしたりと、人の手を借りるようにして頑張らない自分を認めるようにしたら、気持ちも楽になり、時間に余裕ができるようになってきました。
ストレスが減ったことで、体調不良になる日が減りました。家族からも「ママ生き生きしているね。」と言われます。仕事を2つにしたことで、家族と過ごす総時間は少なくなったかもしれません。けれど、体調不良で家にこもりがちだった状態が減ったことで、かえって家族で元気に出かける時間は増えたと感じています。
自分のやりたいことを明確にすることで、次のステップにつながると思います。
ただ、体調や家庭の状況によっては、思い通りにならないこともあると思います。
そんな中でも、絶対譲れないものは諦めず、無理をしないで頑張ってほしいです。