インタビュー
PROFILE

居場所づくりに取り組む団体
Sott Sott(そっとそっと)

代表横澤 祥子さん

「このメンバーならこれができるね」と繋げてきた結果、今の形になっているんです。
INTERVIEW

Q1. どんなお仕事をしていますか?

Sott Sott」は、働くことに悩む人や、自宅にこもりがちな方に、自分らしさはそのままに、他の人と知り合い交流し、安心して過ごせる場を提供しています。特に「これをやらなくてはいけない」と決めることはなく、ただ集まることもありますし、弘前公園を散歩したり、動物を見に行ったりすることもあります。月に10個くらいイベントを企画しています。最近よく来るのは10人ほどですが、登録しているのは30人くらいです。もちろん、1回来て「ちょっと違うな」と思って来なくなる人もいますが、それは自然なことだと思っています。

Q2. どのような経緯で「Sott Sott」の活動を始めたのですか?

実は、10代の頃からこういう活動をしたいと漠然と思っていたんです。富山にいたころから、こう、社会人になる前、当時から学歴や職種、所得による差とか優劣みたいなものに・・・なんだろう?違和感を抱いていました。幼馴染に、就職がなかなかうまくいかない人がいたのですが、その人に原因があるとは思えなくて。その人の魅力や強みって絶対あるのに、なんでこう社会から冷たくされなきゃいけないのかな?若い頃はこんなことを考える自分が変なのかなと思って黙っていたんです。

でもその気持ちがずっと消えなかったので、働き始めてから「やりたいことをやってみよう」と思い立ちました。そして、周りの応援もあって4年前に「Sott Sott」を始めました。

Q3. Sott Sott」という名前にはどんな由来があるのですか?

ベビーシッターのアルバイトをしていた時に、3歳の男の子が言った言葉がきっかけです。ある日、その子を乗せたバギーを押して歩道を歩いていたら、街路樹のお花が散ってきたんです。そのまま通り過ぎたら、バギーで花びらを踏みつけてしまったことをその子が悲しみ、わざわざ戻っていき、花びらを撫でながら「そっと そっと」と言ったんです。その姿がとても優しくて可愛くて、心をわしづかみにされ、そのままもらっちゃいました。

Q4. 以前は別のお仕事をされていたとか?

はい。大学は工学部の電気科だったんですよ。電気回路とか繋いだり。最初の仕事もIT業界でソフトウェア開発の仕事をしていました。その仕事をしながらも、ずっと違和感を感じていたんでしょうね・・・。

Q5. 活動を始めて大変だったことはありますか?

12年目は辛かったですね。「そんなことやって何になるの?」と言われることが多くて。でも、今思えば、それは当然だとも思います。だって、「働くことに悩んでいる人たちのため」といっても、就職支援をするわけでもなく、派手なことをするわけでもなく、ただただ一緒に過ごしているだけなので。

でも、応援してくれる人がいたことが大きかったです。自分自身も強くなり、3年目を過ぎた頃から、活動の理解が少しずつ広がり、今はやりやすくなってきています。

続けるって大事だとしみじみ思っています。うん。

Q6. Sott Sott」を始めて良かったと思う時は?

まだその境地には至ってないかな。でも、たとえ参加者が1人でも、誰かが必要としてくれる場所なんだなっていうのは、そこは感謝を忘れないようにしなきゃと思っています。

Q7. 青森に移住したきっかけを教えてください。

富山で育って、就職を機に東京へ引っ越したんですが、その後イギリスにワーキングホリデーで1年間滞在しました。帰国後、東京でまた生活している中で、旅行で訪れた青森にとても惹かれたんです。弘前にホテルを取って、レンタカーでおいらせ渓流や十和田湖、八甲田、それから青森市の街中を観光したんですが、自然も街も、全体的な空気感もすごく好きで。「ここに住みたい」って思ったのがきっかけです。一緒に旅行した友達は「そこまで?」と言っていたので驚いたんですが、私だけがすごく感化されたみたい(笑)

Q8. 刺繍作家としても活動されていると伺いました。どういった経緯で刺繍を学んだのですか?

イギリスに行った時に刺繍学校の存在を知り、興味を持ちました。「ブラックワーク」という伝統刺繍を学んだのですが、黒い糸の太さを使い分けて濃淡を表現する技法です。白黒写真のように見える刺繍で、イギリスで勉強した中で一番お気に入りです。

Q9. お休みの日はどう過ごされていますか?

基本的に定休日というものはありません。「Sott Sott」の活動をしていない時は刺繍をしていることが多いです。ただ、もし「今日は何もしなくていいよ」という完全な休みの日があったとしても、結局刺繍を始めちゃうと思います。刺繍は楽しくてやめられないという感覚とは少し違うんですが、家にずっといるのも苦痛じゃないタイプなので、ついつい手を動かしてしまいますね。

Q10. Sott Sott」でこれから目指していることはありますか?

どうなっていくかわからないけど、このまま転がしてみたいですね。

なんか、動物好きの人が応援してくれて、その人が関わっている馬術協会さんに、じゃあ見学に行ってみようかなとか、声を出すのを仕事にしてる人が友達にいて、その方に講師をお願いして、声を出そうっていうのをやったりとか、私の活動を応援してくれてる皆とやったらこれもできるねとか、集まったこのメンバーだったらこれできるね、じゃあイベント企画しちゃおうっていう感じでここまで来ました。

常に集まったメンバーで「このメンバーならこれができるね」と繋げてきた結果、今の形になっているんです。

この調子で行くと巨大なテーマパークとかできそう?(笑)

どこに行くかはわからないけど、広がりそうな感じがしてわくわくしています。

Q11. 最後に、これから何かを始めたい人へのメッセージをお願いします。

まずは、できるところから、小さいところからとにかく始めちゃえばいいんじゃないかなと思います。とりあえず「これならできるかも」という部分から動き出してみたらいいんじゃないかな? それ1つできたら自信に繋がるかもわかんないし。誰かと繋がるかもしれないし。行動ですよね。

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