「人はなぜ働くのか」

HOME > メッセージ・ボイス > 「人はなぜ働くのか」
  

ジョブカフェあおもり キャリアカウンセラー 逢坂 久美子



アスパムから眺める景色は青い海、青い空!そして、ねぶた小屋。いよいよ夏が近づいてきました。みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?


 さて、今回は「人はなぜ働くのか?」という少しかたいテーマでお話ししたいと思います。私たちカウンセラーは定期的に中学生や高校生に向けて、「働く意義」というテーマでセミナーを開催しています。

 働く意義とは、1つめは生活のため(お金)2つめは社会や人のため(社会貢献)3つめは自分のため(自己実現・やりがいや自身の成長)と言われています。

 セミナーの中で私は生徒さんたちにこんな質問をします。

「宝くじでみなさんに7億円当たりました!さて、みなさんは働きますか?働きませんか?」

この問いかけに、なんと生徒さんの7割は「働きます!」と答えます。私がどんなに、「7億円だよ!一生働かなくても贅沢して暮らせるよ!」と誘導してもその割合はほとんど変わりません。

 なぜ、働くのか?と問うと、「お金はいくらあっても安心できないから」「仕事でやりがいを見つけたいから」「何もしてないと暇だから」「何か仕事を通して人のためになりたいから」「やりたい仕事があるから」、「人間としてダメだと思うから」・・とドキッとするような答えもあります。

 さて一方「働かない人?」という問いかけに真っ先に手を挙げるのは、引率の先生だったり、たまたま見学にきていたスタッフや、ゲストだったりします。・・・これも気持ちはわかりますね。やりたくて始めた仕事でも、やはり仕事は厳しく、責任が伴います。私も時にくじけそうになり、「辞めてやる!」と思ったことが何回もありました。

 ・・しかし・・・「一生仕事をしなくてもいい」・・と言われたらどうでしょうか?仕事を通じて得られる人間関係社会とのつながり、大変だけどがんばったぶん得られるやりがい、そして、何より仕事を通しての学びや成長。これは仕事をしているからこそ得られる宝ものです。いくらお金をだしても買えないものです。

 私は朝「仕事行きたくな~い」といって出てくる口なので、えらそうなことは言えません。しかし、現在仕事のあることに感謝し、一生懸命務めようと思っていることも事実です。また、「やりがいや成長、仲間」というかけがえのない宝ものも得ています。


 みなさんが仕事を選ぶとき、みなさんは「仕事の内容」「仕事の条件(給与や休み)」を見ると思いますが、1つの視点として、「その仕事でどんなやりがいが得られるのか、自分は仕事を通して成長できるのか」という視点を持つことも大切なのではないかと思います。

また、このような視点をもつことで、少し「働くこと」が楽しいことに思えてくるのではないでしょうか。

 

 ジョブカフェあおもりでは、求職活動だけではなく、「働くこと」に関する様々なご相談にも応じています。「働くこと」に対して迷った時、意味を見失ったとき、カウンセラーにぜひ、ご相談ください。一緒に考えることで、新しい視点に気付くかもしれません。