「リフレーミング」で考え方を多面的にしよう。

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            ジョブカフェあおもり キャリアカウンセラー 小林 千鶴


 「リフレーミング」という言葉を聞いて思い出すのは、私がまだ高校生だった頃、試験前夜、一夜漬けの日本史の勉強を友人としていた時のこと、深夜12時は過ぎていた時刻だったと思います。試験の出題範囲の三分の一程度は進んだ頃でしょうか、私が「エッ~、まだこれしか進んでいない」と言ったのに対して、友人は「もう、こんなに進んだよ」言ったのでした。


 その日本史の試験の結果など覚えている由もありませんが、同じ事象を私と友人は全く逆の捉え方をしていたということを今でもよく覚えています。


 

 さて、ご存じの方も多いかと思いますが、リフレーミングというのは、出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、別の視点を持つことです。


 コップに半分の水が入っている状態を、「半分も入っている」ととらえるか「半分しか入っていない」ととらえるのかということが、よく引き合いに出されます。


 「半分も入っている」ととらえた場合、満足や喜び、安心感を得ることができますが、「半分しか入っていない」ととらえてしまうと、不安や不満足感を感じてしまいます。「リフレーミング」とは、言わばマイナス的な思考を力が湧いてくる前向きな思考に変えていくことです。



 日々のカウンセリング業務の中で、短所はあるんだけど長所が見つからず自己PRがなかなかできないと話す利用者の方がいらっしゃるのですが、そんな時はリフレーミングについての情報提供をして、ご自身が短所だと思っていることでも、捉え方や伝え方で十分に長所になるといった話をさせていただいたりします。



 また、このリフレーミングについての考え方は、就職後も多面的に物事を捉え適切な判断をするといった場面で役に立つと私は感じています。


 

  就職活動をしていて応募書類の書き方などで困っている方や、また、就職はできたが、その後仕事上でつまづいたり人間関係等で悩んでいるという方は、ジョブ カフェでカウンセリングを受けることで考え方を整理し、多面的に物事を捉えることができるようになるかもしれません。ご利用をお待ちしています。