キャリアカウンセラー 引間 由実子
みなさん、こんにちは。
ねぶた&ねぷた祭りまであともう少し。祭りを心待ちにしている人も多いことでしょう。
今回のテーマは「コミュニケーション力を高めるには」です。
ある場面でこのようなやりとりがありました。
ひとりの女性が、杖をついた女性につきそってきました。
ひとりの女性、それは杖をついた女性の娘さんでした。ここではA子さんとしましょう。
A子さんは、「母は年がいっていて、自分ひとりでは歩けないので、私が付き添ってきました」と言いました。
すると、それを聞いた係りの人が
「あとは係りの者がやるので」と言い、そこから先のA子さんの付き添いを拒んでしまいした。
すると、A子さんは
「年いってて、1人で歩けないので私がついてきたんですよ!!」
と怒ってしまいました。
なぜ怒ってしまったのでしょうか。
それは、会話が成立していないからです。
会話を成立させるには、「年がいっていて、自分ひとりでは歩けないので、私が付き添ってきました」に対する言葉が必要だったのです。
たとえば、「そうですか」が該当します。
そして、そのうえで「あとは私たちが対応いたします。そちらでお待ちください」と言えば、A子さんが怒ることはなかったと思います。
こういったことは日常でもよくあることだと思います。
コミュニケーションがうまく成立するには、相手の言うことを「認める、承認する」といった言葉や行為が必要です。
たとえば、おしゃべりしていてもその話題に対する「認める、承認する」言葉がなければ、話し手は「せっかく話しているのにさえぎられた」などの不快な気持ちを持つでしょう。ほんのちょっとしたひとこと、心遣いがコミュニケーションを成立させ、良好な人間関係の構築につながります。
この機会に、今までの自分の対応を振り返ってみませんか。
そして、気づいたことがあれば気をつけて実践してみましょう。
きっと、コミュニケーション力が高まる一歩になるとともに、良好な人間関係を作ることにつながるでしょう。