キャリアカウンセラー 太田 香織
就職支援という仕事柄、相談者の「(仕事に)活かせる経験なんてないし...」という言葉をよく耳にします。
本当に、ひとつもないでしょうか?
一人ひとり年齢は違えども、今この瞬間まで生きてきたことに違いはありません。
生きるということは、一瞬ごとの経験の積み重ねだと私は考えています。
何を食べるか、誰に会うか、どこへ、どのようにして行くか...ほんの些細なことであっても、過去の経験をもとに様々なことを考え、悩み、決断しているはずです。
ただ、これら無数の経験は無意識のうちに蓄積されるため、「活かせる経験なんてない」と感じてしまうのかもしれません。
私は20代の約10年間、美容師をしていました。
その後、約8年間の専業主婦時代を経て、現在はキャリアカウンセラーをしています。
この話をすると、全く共通点のない職歴に多くの人が驚きます。しかし、意外にも共通点はあるのです。
例えば、"話を聴くこと"。
美容師は、ヘアスタイルを作ることが仕事ですが、そのためにはお客様からご要望を聞き出す必要があります。これが上手くいかないと、どんなに技術力が高くても、お客様に満足してもらうことはできません。また、接客中もお客様の話を聴くことが求められます。
キャリアカウンセラーも、相談者の話を聴くことが仕事です。話を聴いたうえで情報を提供したり、提案をしたりします。場合によっては、話を聴くだけで終わることもあります。
そして、"周りの動きを把握すること"。
美容師は、1人のスタイリストがアシスタントにサポートしてもらいながら、複数名のお客様を担当することがよくあります。その際、周りの状況を把握できていないと、アシスタントに的確な指示出しをすることができません。その結果、お客様を長時間お待たせしてしまうことになり、お客様の満足度に影響が出てしまうのです。
一方で、キャリアカウンセラーも事務作業をします。周りの様子が把握できていないと、1人で仕事を抱え込んでいる同僚に気づくことができず、大きな負担をかけてしまいます。
もちろん専業主婦の経験も、段取り良く臨機応変に物事を進めるという点において活かすことができています。
これらはほんの一例ですが、全く違う職種であっても共通点はあるのです。
共通点があるということは、活かすことのできる経験や強みがあるということです。
『昨日から学び、今日に生き、明日に期待する』 byスヌーピー
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