こんにちは!サテライトスポット八戸の松倉です。
気がつけば肌寒さを感じる日が増え、
きゅうりからホットココアが恋しい季節となりました。
(過去記事参照:私がハマった「緑のアイツ」~2026 SUMMER~ | メッセージ・ボイス | ジョブカフェあおもり)
本日のブログは、一人の人間として、
1匹のカブトムシと誠心誠意向き合った物語です。
(※画像は出てきませんが、虫の苦手な方はご注意くださいませ)
*
この夏、我が家に新しい同居人が降臨しました。
黒々とした立派な角を持つ、オスのカブトムシです。
事は私のあずかり知らぬところで
完璧に運ばれていました。
虫が超絶苦手な私に隠れて進められていた、
家族の極秘ミッション。
気づいた時にはすでに手遅れで、
完全装備の虫かごと共に
我が家に堂々と鎮座していました。
......私も小学生のころ、
親に隠れてハムスターを飼う準備を
虎視眈々と進めていたっけ。
あぁ、血は争えない。
思えば、私は山奥育ち。
幼き頃は「虫も動物もみ~んな大好き♡お友達」でした。
しかし、成長するにつれ気づいてしまったのです。
ここはサバイバルだと...食うか食われるかの世界なのだと...
*
夜ごとお風呂場のすりガラス窓に張り付く、
昆虫図鑑に掲載されていそうな巨大な蛾。
玄関を開ければ
手のひらサイズのクモが「こんにちはぁ!」...
庭には2メートルを軽々飛び上がる
コオロギ軍団が暮らし、
秋にはカメムシが大量発生して
洗濯物にくっつき大惨事......!
我が家はまさに「恐怖の昆虫王国」でした涙
*
そんな超ワイルドすぎる環境で育ったせいでしょうか。
身の安全本能が完全にバグり、
いつの間にか大の虫嫌いに成り果てていました。
「ダメ!無理!今すぐ逃がして!!」と叫ぶ私に、
「触らなくていいから!お世話は自分たちでやる!」
となだめる家族。
「いかなる場合も私は絶ッツ対に世話をしない」
「守れないなら即刻森へ返す」
――そう固い協定を結び、
せめてもの抵抗として命名権だけをもぎ取り、
「カブ太」と名付けたのでした。
*
カブ太はとにかくマッチョでした。
エサ入れの木を軽々とひっくり返し、
手足にしがみつかれれば
剥がすのも一苦労。(遠目からの観察)
おまけに、少しでもカゴの外に出そうものなら、
轟音を立てて空中殺法を繰り出そうとするのです。
ある日、カブ太が脱走を企て、
ブォンっという羽音とともに
飛び出したことがありました。
カブトムシの本気におののく私の絶叫と
それをみた家族までがパニックに陥り、
我が家の玄関は一瞬にして阿鼻叫喚の地獄絵図へ。
こんなに強くたくましいカブ太ですから、
昆虫界ではさぞモテることでしょう。
「カブ太に素敵なお嫁さんを見つけてきて!」
という私の無茶な指令のもと、
夜な夜な住宅街へ放り出される家族たち。
もはやカブ太の婚活なのか、家族の肝試しなのか
分からないパトロールが続きましたが、
残念ながら彼女候補はゼロ。
気づけば季節は秋風吹く10月に突入していました。
*
当初の熱が冷め、家族がだんだん
カブ太の存在を忘れかけていく中、
なぜか私だけが複雑な闇を抱え始めました。
「一人ぼっちのカブ太は、
本当は外へ行きたかったのではないか......?」
毎夜プラスチックケースから響く
「キィ...キィィィ...」という物悲しいひっかき音は、
まるで無言の抗議のようでした。
「今からでも逃がすべきか?」と葛藤したものの、
時すでに遅し。 カブトムシの季節は終わっていました。
「ここまで付き合ったのだから、
外敵に襲われず安心安全な空間で
最期を見届けるのも我が一族の責任だ」と腹をくくり、
せめてもの償いに、
お高めの昆虫ゼリーとプレミアムマットを
奮発することにしました。
(もちろん「ぜったい触りたくない!!」ので、
私はひたすら口出しと監視をするだけの係です笑)
*
そして、今にも雨が降り出しそうな、
少し肌寒い十月二十日の早朝。
そっとケースを覗き込むと、
カブ太は静かに亡くなっていました。
蝉の声が響く暑い七月に我が家へやってきて、
虫嫌いな私に冷や汗とパニックを、
そして私自身が気づかないうちに
かけがえのない時間を残していったカブ太。
あんなにも苦手だったはずの生き物の死に、
まさかこれほどまでに胸が締め付けられ、
ぽっかりと穴が空いてしまうなんて
思ってもみませんでした。
懸命に生きてくれたカブ太、本当にありがとう。
玄関隅の、あの空っぽのプラスチックケースが
やけに広く、冷たく寂しく感じられます。
*
...と、切なさに浸りつつ、
陰の管理者としての本音を叫ばせていただくならば!!
毎日のゼリー交換の指示も、
「カブ太、ひっくり返っているよ~!
誰か助けてあげなっ!」と毎晩大声で叫ぶことも、
あの独特なむわっとする匂いも、
夜中に「キィ...キィィィ...」と響く
ホラー映画顔負けのひっかき音も...!!
もう、もうっ!!充分でございます!
カブ太よ、よく頑張った!!!!
どうか来世は、大自然の森で存分に自由と、
モテモテ♡カブトムシライフを謳歌してね。

『苦しゅうない、ちゅーるを持ってまいれ♪』
※我が家の絶対王者♡
(2026.11.2UP 記事執筆:サテライトスポット八戸/松倉)
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